Johann Sebastian Bach (1685 - 1750)
幼少から視力が弱いことに悩んだといわれるが、中年になって視力を失った時の記録は、「急激な眼痛と視力低下をきたしたのは、緑内障の末期、それも出血性緑内障ではないか...」.当時の居所ライプチッヒ で毀誉褒貶半ばした有名な巡回手術眼科医 John Taylor の手術を受けた. Taylor は宣伝好きな医師で、その「成功悲話」は数知れない.1750年4月1日の土地の新聞には作曲家バッハは手術によって視力を完全に回復したと報じられているが.実際には経過は思わしくなく数日後に再手術が行われた.calomel, cantharides, 瀉血など可能な処置を目一杯行ったのだが、それも失敗して 視力を回復することができなかった.まもなくベルリンに帰った Taylor はプロシャ王の逆鱗にふれて免許さし止めの目にあったという.Taylorは「これまで多数の人々を救ってきたが、特にライプチッヒでは有名な音楽家の光を取り戻させることができた」と恥じることなく医業の成功を書いた.皮肉なことに、晩年のTaylor は視力障害がひどかったという.
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